善峯寺宝館展示品と企画展

平成29年秋期企画展ならび、寺宝館の主な展示品の紹介です。


開館日と時間は「善峯寺の行事」をご覧ください。

平成29年 秋期企画展
「阿弥陀堂特別展 ―宝冠阿弥陀如来と桂昌院ゆかりの人々― 」

阿弥陀堂特別展

現在の阿弥陀堂(常行堂)は一通妙愚禅師を願主として寛文13年(1673)に創建、徳川五代将軍生母である桂昌院によって元禄6年(1693)改修されました。そして阿弥陀堂には徳川歴代将軍、桂昌院の生家である本庄家の霊位を始め檀信徒の霊位が祀られました。
大正時代に阿弥陀堂は本坊北側より現在の地に移築ならび修復工事が行われて、平成12年には京都府指定文化財となりました。平成29年、老朽化に伴い本葺屋根の葺き替えならび屋根裏の改修工事を本年8月より平成30年6月まで(予定)行います。
その間、ご本尊宝冠阿弥陀如来を寺宝館にご遷座いただくとともに、善峯寺中興に関わる方々の遺徳を伝えるため、徳川歴代将軍、本庄家の位牌を奉安します。また阿弥陀堂に関するものとして棟札や桂昌院が寄進した幡などを公開します。位牌の裏書には由緒・功労が記されたものもあり、その内容を通じて先徳を讃えるとともに、善峯寺と桂昌院、本庄家の歴史の一端をご覧頂ければ幸いです。

企画展の主な展示品

宝冠阿弥陀如来

宝冠阿弥陀如来は頭に宝冠を戴かれた菩薩形が特徴で、慈覚大師が常行堂に宝冠阿弥陀如来を奉安された伝承にならったものと思われます。文殊寺宝館では初めて展示します。

徳川歴代将軍尊霊位牌

徳川綱吉公ならびに桂昌院が善峯寺中興に尽力されたことを機縁として、初代家康公から家茂公までの位牌14体が奉安されています。

桂昌院尊霊位牌

厨子入り位牌で、裏書には増上寺に葬られたこと、桂昌院の生前に「桂昌院殿法雲性恩大夫人」と石塔に刻み廟を建てたことが記されています。

本庄家諸尊霊位牌

厨子入り位牌が多く、裏書には本庄家の由緒や善峯寺への功績、末永く供養すべきことが記されています。

阿弥陀堂棟札

寛文13年建立ならび元禄6年改修の由緒が棟札に書かれています。また大正10年移築時には新たに棟札が納められました。

桂昌院寄進幡

元禄6年の改修にあたり、桂昌院より寄進された幡です。

平成29年秋期
主な展示品(桂昌院ゆかりの品以外)

黒漆梅花文硯蓋

硯蓋とはもともとは硯箱の蓋を表しましたが、祝いの席で肴をのせるお盆のようなものとして使われました。
本作は黒漆塗りに梅花と姫小松が蒔絵で華やかに描かれています。
霊元天皇の中宮で東山天皇の養母である新上西門院(1653-1712)の寄進とされていますが、実際には、新上西門院崩御の後に供養を願い寄進されたものです。

古清水色絵牡丹唐草文七宝繋透彫六角壺

享保17年(1732)に東山天皇の母、敬法門院より寄進されたもの。七宝繋文の透彫と内部の金の装飾が大変華やかな菓子壺です。

古清水色絵金彩七宝繋文透彫重鉢

吉祥文を青・緑・金で描き、七宝繋文の透彫を施した4段重ねの鉢です。

小川治兵衛書簡

明治から昭和にかけて活躍した作庭家、七代目小川治兵衛が当寺に宛てた書簡です。
当寺の向山の植付について書かれており、自筆の計画図も添えられています。

など

平成29年秋期
主な桂昌院ゆかりの品

桂昌院御膳

桂昌院が亡くなった翌年に寄進された膳組一式。寄進当時のものがほぼ揃っています。

桂昌院和歌 二幅

観世音菩薩と薬師如来への信仰を詠んだ和歌で、それぞれにむけての信仰の特徴を感じさせるものとなっています。

金銅宝塔鈴ならびに各鈴杵など密教法具一式

柄上に蓮華座の宝塔形を装着した総体金銅製の金剛鈴と独鈷・三鈷・五鈷・宝珠の各鈴と杵です。宝塔鈴は高欄、宝鎖、風鐸を具備するなど、細部に及ぶ精巧な細工は、鈴身を飾る寺紋と相まって、桂昌院寄進の確かさを裏づけています。

四面器

大壇上に置く密教法具です。観音堂の大壇や護摩堂の護摩壇で用いられました。

観世音菩薩画像

徳川綱吉が描き、桂昌院により当寺に寄進された観世音菩薩立像の掛軸です。当寺の立像と一対のものとして、桂昌院中興の西岩倉山金蔵寺(京都市西京区)には観世音菩薩座像の掛軸が寄進されました。

徳川綱吉筆「壽」

元禄10年(1697)に桂昌院より、天下泰平の祈祷時に観世音菩薩ご宝前に掛けるよう寄進された掛軸です。「壽」の文字を大きく配し、『大悲心陀羅尼経』の一文「除一切病故得 壽命故」が添えられています。当寺の「壽」と一対のものとして、桂昌院ゆかりの西岩倉山金蔵寺には「福」の掛軸が寄進されました。

梨地金銀蒔絵葵紋に扇文硯箱

梨地に金銀の高蒔絵や金貝を用い描かれた扇と葵紋が華やかな硯箱です。

黒漆塗竹に葵紋金蒔絵結び文形手箱

桂昌院寄進と伝えられている、結び文の形を模した手箱です。手箱とは化粧道具など身の回りの小物を入れるものをいいます。黒漆塗りに金蒔絵で葵紋と竹が描かれます。

居香炉箱・柄香炉・如意

元禄5年(1692)本堂再建の翌年に特別ご開帳が行われ、その際に桂昌院より寄進されました。色ガラスなども用い、大変きらびやかに作られています。

など

※展示品は諸般の事情により変更することがあります。

寺宝館外観

寺宝館外観

寺宝館館内

寺宝館館内

善峯だより

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