善峯寺宝館展示品と企画展

平成30年秋期企画展ならび、寺宝館の主な展示品の紹介です。


開館日と時間は「善峯寺の行事」をご覧ください。

平成30年 秋期企画展
「阿弥陀堂特別展 ―宝冠阿弥陀如来と桂昌院ゆかりの人々― 」

阿弥陀堂特別展

現在の阿弥陀堂(常行堂)は一通妙愚禅師を願主として寛文13年(1673)に創建、徳川五代将軍生母である桂昌院によって元禄6年(1693)改修されました。そして阿弥陀堂には徳川歴代将軍、桂昌院の生家である本庄家の霊位を始め檀信徒の霊位が祀られました。
大正時代に阿弥陀堂は本坊北側より現在の地に移築ならび修復工事が行われて、平成12年には京都府指定文化財となりました。老朽化に伴い本葺屋根の葺き替えならび屋根裏の改修工事を平成29年8月より平成31年12月まで(予定)行います。
その間、ご本尊宝冠阿弥陀如来を寺宝館にご遷座いただくとともに、善峯寺中興に関わる方々の遺徳を伝えるため、徳川歴代将軍、本庄家の位牌を奉安します。また阿弥陀堂に関するものとして棟札や桂昌院が寄進した幡などを公開します。位牌の裏書には由緒・功労が記されたものもあり、その内容を通じて先徳を讃えるとともに、善峯寺と桂昌院、本庄家の歴史の一端をご覧頂ければ幸いです。

企画展の主な展示品

宝冠阿弥陀如来

宝冠阿弥陀如来は頭に宝冠を戴かれた菩薩形が特徴で、慈覚大師が常行堂に宝冠阿弥陀如来を奉安された伝承にならったものと思われます。文殊寺宝館では初めて展示します。

徳川歴代将軍尊霊位牌

徳川綱吉公ならびに桂昌院が善峯寺中興に尽力されたことを機縁として、初代家康公から家茂公までの位牌14体が奉安されています。

桂昌院尊霊位牌

厨子入り位牌で、裏書には増上寺に葬られたこと、桂昌院の生前に「桂昌院殿法雲性恩大夫人」と石塔に刻み廟を建てたことが記されています。

本庄家諸尊霊位牌

厨子入り位牌が多く、裏書には本庄家の由緒や善峯寺への功績、末永く供養すべきことが記されています。

阿弥陀堂棟札

寛文13年建立ならび元禄6年改修の由緒が棟札に書かれています。また大正10年移築時には新たに棟札が納められました。

桂昌院寄進幡

元禄6年の改修にあたり、桂昌院より寄進された幡です。

平成30年秋期
主な展示品(桂昌院ゆかりの品以外)

梨地金蒔絵花菱繋文に丸紋提重

提重(さげじゅう)とは、持ち運び可能なように、重箱・徳利・皿などをひとつの枠組みに収めたもの。本作は八角形を二つ並べた形で蒔絵も華やかな提重となっています。

古清水菊文水筒

江戸時代中頃から社寺への参詣、能・歌舞伎などの見物が流行し、水筒など持ち運びをするための飲食器が多くつくられるようになりました。本作は青と緑の釉薬で菊と流水文が描かれます。菊花を大きく配した華やかで清々しい作品です。

小川治兵衛書簡

明治から昭和にかけて活躍した作庭家、七代目小川治兵衛が当寺に宛てた書簡です。
当寺の向山の植付について書かれており、自筆の計画図も添えられています。

など

平成30年秋期
主な桂昌院ゆかりの品

徳川綱吉朱印状ならびに梨地金蒔絵葵紋朱印箱

当寺には元禄10年(1697)に徳川綱吉により、寺領二百石の加増を伝える朱印状が発給されて以来、十四代将軍徳川家茂まで代々、寺領安堵の朱印状が発給されています。また、全面を梨地とし、金蒔絵で大きく葵紋を施した朱印箱も残されています。
朱印状は文殊寺宝館開館以来初公開です。

金銅宝塔鈴ならびに各鈴杵など密教法具一式

柄上に蓮華座の宝塔形を装着した総体金銅製の金剛鈴と独鈷・三鈷・五鈷・宝珠の各鈴と杵です。宝塔鈴は高欄、宝鎖、風鐸を具備するなど、細部に及ぶ精巧な細工は、鈴身を飾る寺紋と相まって、桂昌院寄進の確かさを裏づけています。

四面器

大壇上に置く密教法具です。観音堂の大壇や護摩堂の護摩壇で用いられました。

観世音菩薩画像

徳川綱吉が描き、桂昌院により当寺に寄進された観世音菩薩立像の掛軸です。当寺の立像と一対のものとして、桂昌院中興の西岩倉山金蔵寺(京都市西京区)には観世音菩薩座像の掛軸が寄進されました。

三具足

華瓶(けびょう)、香炉、燭台をあわせて三具足といいます。もともとは江戸城の桂昌院の住まいであった、三之丸の持仏堂に荘厳されていたものが、桂昌院の死後、当寺阿弥陀堂の桂昌院の位牌の前に供えるよう寄進されました。それぞれに葵紋があしらわれています。

黒綸子地葵紋正月文様幡

白絖地葵紋井垣に小花文様幡

白絹縮地葵紋柳に燕文様幡

萌黄地椿文に葵紋染繍打敷

桂昌院の孫にあたる浄徳院の三回忌法要にあわせて、浄徳院の小袖を仕立て直したもの。小袖の形態にまである程度復元でき、当時の時代の先端をいくデザインであることがわかっています。

居香炉箱・柄香炉・如意

元禄5年(1692)本堂再建の翌年に特別ご開帳が行われ、その際に桂昌院より寄進されました。色ガラスなども用い、大変きらびやかに作られています。

など

※展示品は諸般の事情により変更することがあります。

寺宝館外観

寺宝館外観

寺宝館館内

寺宝館館内

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