京都新聞 2002年4月12日(金曜日)付け記事、「石垣復元 新たに水琴窟」より

本坊庭園80年目の大修復完了
西京の善峯寺

大修理を終えた善峯寺の本坊庭園。てまえの青竹
の下に水琴窟がある(京都市西京区大原野)

池の周囲に四季の花


 京都市西京区大原野の西国二十番札所・善峯寺で、本坊庭園の大修復がこのほど完了した。阪神大震災で池の石組みがずれ、水滴れが激しかっ絶ため、昨年末、築造八十年目にして初めての改修に着手していた。庭の東端には水の滴り落ちる反響音が楽しめる水琴窟を新たに設け、見ごろとなったシャクナゲの花とともに参拝者を和ませている。


同寺の本坊庭園は、平安神宮神苑や円山公園の造園で琴bれる大正時代の庭師、小川治兵衛が1922(大正11)年に造った回遊式庭園。
約千平方bの敷地の中央にひょうたん形の池を配し、周囲にはサクラやモミジなどの草花を植えている。
修復は京都市内の造園業者に委託し、池の周囲に生えていた秋明菊などの珍種の植物を別の場所にに移植したあと、池周辺を掘り起こし、ずれた石組みを積み直した。
基本的には造園時の石垣の配置をそのままに復元した。
 新たに設けた水琴窟は池のそばに深さ2.5メートルの穴を掘り、中に直径50センチメートルの信楽焼きのかめを置いた。
池の水が滴り落ちると、琴の音のような反響音が出る仕組みで外部には青竹を組み並べてより柔らかい音が響くよう工夫をこらした。
庭園ではサクラがほぼ咲き終わり、今後、シャクナゲやサツキが見頃となる。

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