西暦2000年正月、42号より
| P8より 文殊堂・善峯・寺宝館 新築事業を終えて
![]() 本年4月20日、文殊堂・寺宝館落慶法要を、西 国三十三ケ所各御山主猊下により勤めて頂き、4月29日、一般の方々に新規開舘致す予定です。 昭和39年竣工の旧宝物館は、火災や地震から 寺宝を完全に保存するには、あまり適していま せんでした。 一千年の長い寺歴をもつ善峯寺には、千二百点に及ぶ文化財指定その他の貴重な美術品、古文書などの宝物が保存されています。 しかしながら現在これらの宝物を災いから防ぐ保存に適した収蔵施設がなく、不安定な保存状態にありました。 しかし、今般文化庁・京都府・京都市のご指導を受け、宝物を安全かつ良好に収蔵し、公開展示も出来るような収蔵庫 (文殊堂)を新築する計画を、平成6年に立案、平成10年2月より、旧宝物棺の南側に敷地の段差 を利用した3楷建、1階はバス並びに自家用車 の駐車場、2楷は自家用車専用駐車場、救急自動車や足のご不自由な方にも、観音堂まで車にて参拝して頂けることが出来る緊急連絡通路、 3階は、文殊堂寺宝舘の文化財の収蔵庫及び展示室等々、建築作業の開始以来約二年の歳月を かけて完成致しました。 これにて博物館法にか なう館として生まれ変わったのであります。 この間、計画に当って文化財的な面、建築・ 消防・風致等々多くの諸問題を、関係者の先生方と一つ一つ解決し、事業を推進致すことが出来、これも偏にご本尊観音様のおかげだと思う次第です。 又、葛熏яg・要建設梶E共同企業体の絶大 なるお力によって完成に漕ぎ着けたことは、言葉にいい現すものではありません。ここに深く 感謝する次第です。 |
P16より
秋の美しい自然につつまれて走 る丹波街道、すすきの穂にかやぶきの民家、栗、 松草、黒豆、柿の桃の味覚、どれをとってみて も魅力にあふれている。 紅や白色鮮やかに秋を 穀るコスモスの花が前日の雨でぬれたことで しょう。 「秋桜」の和名もあり郷土になじむ草花、原産地はメキシコという草原がふさわしい。 自然の実に心打たれ、舞鶴から宮津の間は 由良川の美しい流れにそって行く。 又、海岸ぞ いの変化を極めた景色。旅をくり返し年令を重 ねるにつれて年をとることの楽しさ、楽しみ方を知って「ありがとう」と毎日いえる自分であ りたい次第です。 丹後与謝霊場第十八番札所大頂寺に登る。 御住職の御案内により本庄家の家紋継ぎ九つ目、 善峯寺との御関係、新しい発見。 御霊屋・徳川歴代将軍家の御位牌堂、宝物展示。先人の努力 によって実に貴重な古い歴史を持つ、奥深い文化財、宝物を心ゆくまで拝観に痩り、美しく大切なものを秘めておきたい。 茶菓子の御接待をありがたく受け、成相寺へと。 股のぞきの傘松公園、一文字の美しい天の橋立 を眺望、成相観音様は美人観音、美人になれる観音様として名高い。 撞かずの鐘、あまりにも哀れさに成仏を願っ ております。左甚五郎真向の龍、一言できいて下さるお地蔵様とゆっくりとお話する。
唄い継がれて来た宮津節をききながら松尾寺へ詣る。若狭の西端にある山。 お寺は中腹、江戸期の大規模なお寺。風格が随所に見られ、鳥羽天皇の御手植とされるイチョウが歴史の深さを感じました。 信心の足りないせいでしょう。境内を見物すると言う過ごしてしまったかけがえのないその時間、五感の記憶の中にそんな風景を残してゆ きたい。 幾重にも重なる連山、夕陽が静かに沈み、全山が燃えている。 あまり楽しんではいられない、 日は暮れてくる。
訪ねた土地の自然にそして人との触れ合いや 同行の感動の体験、よい思い出を残して豊かな気持ちで明日への活力、癒しの場にこのご縁を 大切に致したく存じます。 |