37号より  明るい家庭は挨拶から
                                 掃部光昭

 皆さんは今朝起きられて、ご家族と「おはよう」 と挨拶されましたか。
いやそれを毎朝やっていま すか。
自分のことで恐縮ですが、私の寺では毎朝 必ず家族同士の挨拶は大切に実行しています。
 漢和辞典で調べてみますと、挨拶の“挨″とい う字は“開く”という意味で、“拶”という字は“交 わる”というような意味があります。
つまり挨拶 することによって、まず自分自身の心を開き、同 時に相手の開かれた心との交わりによって、お互 いに心を通わせ合い、理解し合うのだと思います。

  どんな話し合いも、心が閉ざされていたのでは決 してうまくゆきません。
人間関係はすべて、挨拶に始まり挨拶に終わり ます。
たとえば、よそのお宅を訪問したとき、まず挨拶、そして用件に移ります。それが終わって 帰るときも、挨拶をして帰ります。
いうならば挨拶は心の交わりのためのかけ橋であり、潤滑油だ と考えられます。

  世の中や家庭内が「ガサツ」になり、ギスギス している最大の原因は、挨拶がおろそかにされて いるからだと思います。
心の触れ合いを大切に考 えるならば、まず家族同士「おはよう」からスタ ートしたいものです。

 ご家庭内での挨拶は 「おはよう」 に始まって、 食事のときの「いただきます」、「ごちそうさま」出 かけるときに、「行ってきます」「行ってらっしやい」、 帰ったときの「ただいま」、「お帰りなさい」、そして 夜休む前の「おやすみなさい」、この八つしかあり ません。

この八つがすべてできなくとも、これを読んで戴いている皆様には、せめて五つや六つはぜひ毎日 実行していただきたいものです。

 非行少年や犯罪者の出た家庭を調べられた新聞 を以前読んだことがあり、おしなべていえること は、日常生活のなかで挨拶が全く実行されていないということでした。
つまり触れ合いのない、暗 い家庭だというわけです。  

 そこで家庭でも職場でも、気軽にまず「おはよ う」 の挨拶を交わし合う、ごく簡単な基本的マナ ーを習慣づけようではありませんか。

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